deeep around the world.

【現地4月6日】

もうね、あちこちさまよい、どこにも行く場所のない流浪の難民状態。

これ、今まで私が来たベルズ、ってかれこれ15年以上になりますが、その中でも最悪かも。もちろんこういう波の無い年は過去何回もあった。でも、基本このイベントはモバイルなので、隣のウインキーポップ、南のジョハナというビーチブレイクや、ギブソンズステップス、果てはフィリップアイランドと、ま、苦労してどこかにいけば、何とか波があったのが、いままで。

しかし、今日と来た日にゃどこもダメ。北東ビュンビュンの千葉全滅の風状態。いや、風はそんなに強くはないんだけど、どこもかしこも、オンショア、あるいはスウェルディレクションが合わない、あるいはスモールなどなど、何らかの理由でアウト。とにかく予報よりだいぶ波が小ぶりで、週末の予報もダウングレードされちゃって、う～ん、どこに行って終わらせればいいんだい、って感じ。

今日は何とかベルズから北東に30分ほどドライブしたサーティーンスビーチでラウンド2がオン。もうね、すごく迷った末に小さなカメラだけ持っていったけど、う～ん、どうなの、これ、って感じ。ドンぐもり、波は1－2フィート、出来て3ターン。なんかね、調子悪いときの田原みたいな感じ?　ウェブで見てるとかなりよく見えるだろうけど、ビーチに立つと呆然って感じ。

で、このスターツアー(WQSのことを今年からWQSといわないんですよ。ただふつうに、スターといいます。プライムはプライム。WCTは昨年からWCTといわず、ワールドツアーです。早く覚えちゃいましょうね)みたいなコンディションになると、ワイルドカードにもチャンスはでてくる。そのチャンスを生かしちゃったのが、そうなのよ、ガブちゃん。

このブログファンにはすっかりおなじみのグロムサーチウイナー、16歳のガブちゃんはCJを破ってラウンド3に進出。もう自身満タン、洗車サービス、みたいな感じなんだろうな、この先のジュニアイベントとかスターとかは。

サーフィンがどうこうで、すぐにでもWT入りって話じゃ全然ないんだけど、こういう運みたいなものは持ってるな、ガブちゃん。3フィートのベルズだったら、おそらくCJには勝てないもの。

危なかったのがデーン・レイノルズ。なかなか2本目が乗れずにブレイク・ソーソンにリードされて迎えた終盤。残り3分切ったあたりではブレイクがプライオリティで、デーンに必要なのが2.13。あぁ、これでくっつかれて終わりじゃん、って思ったたんだけど、何を血迷ったかブレイクが波に乗っちゃうのよ。ま、2点台で逆転だから、抑えるのも難しいんだけどね。で、プライオリティを握ったデーンが終了間際に波に乗るんだけど、アウトのワンマニューバーのみ。あらら、微妙、と思ったんだけど、これになんと3.73がついて逆転。う～ん、あれで4点弱って高くね?　ま、それでも首の皮一枚つながってラウンド3へ。ジョーディも問題なし、テイラー小波でも大スプレー。

流浪の民たち、明日はウインキーポップって話も出てて、そうなると今日のデーンの首の皮一枚で生き残りは大きいな。ウインキーの波は本当にデーンのサーフィンに合ってるから。なんかね、こうなってくるとデーンにツキがあるように思えるんだけど……今のところ調子は今ひとつな感じだけどね。


つのだゆき