deeep around the world.

【現地3月30日】

いつもなら、ついていきなり試合ですわ……って書き出しになるところだけど、今回は柄沢明美のご令息、生まれる前から知ってるコナちゃんの晴れ舞台を応援しなければということで、グロムサーチにあわせていつもより早くオーストラリア入りしているので、いきなりかよ、ってうんざり感はないものの、あの～、これでやるんですか？　みたいな。いや～、しょぼかったな、波。特に朝はヤバかった。

もし男子なら１ヒート目がいきなりデーン・レイノルズ、アンディ・アイアンズ、ネイト・イヨマンズなので、見のがしてはいけないヒートなわけで、もう真っ暗なのに起き出して、ゴソゴソしたくするする。

ここビクトリア州のこの季節は、7時ぐらいにようやくうっすら明るくなってくるんだけど、7時コールの7時15分スタートっていう弾丸モーニングも過去何度かあったから、もしそれなら参るなぁ、と思いながら、結局8時前まで、ダラダラ行きたくない病にかかってしまい、ウェブで見たら女子のラウンド1で8時スタートというコールのようなので、なんかちょっとホッと一息。重い腰を持ち上げてベルズにドライブしていきました。

ベルズだけはね、車がないとどうしようもないな。何しろナショナルパークの中だから、宿泊施設とか近所にはまったくないし、どんなに近いところでも歩く距離ではないから。しかも駐車場からもけっこう長い距離の坂を歩くし。行きは下り、帰りは上り。ツアーの中でもカメラマン泣かせの会場のひとつだな。

で、ついてみると波はベルズボウルではブレイクせず、かろうじてリンコンリーフで2～3フィート。う～ん、3フィートはウソかも。とにかくこれでやってていいの? ぐらいな感じで、しかも待ちが長い長い。セットが1ヒートにひとつかふたつしか来ないし、乗ってもろくに何も出来ないし、みたいなコンディションだったので、もう寝ちゃいそう。朝から写真を撮影していたのは、私ともうひとりのふたりだけだった。

2ヒート目まではやってたけど、さすがにこれじゃ、ってことで潮待ちストップ。1時間ほどストップして潮が上げるのを待った。潮が上げれば波もブレイクし始め、セットは3フィート。それでもかなり待つけど、待てば波はやってくる感じになった。ステファニー、超長い時間待ってたし。

ラウンド1とラウンド2を終えたところでストップ。やればやれたと思うけど、まだウエイティングピリオド初日だしね。いざとなったらジョハナとかフィリップアイランドとか、掟破りの長距離移動がある試合だから、とりあえず今日のところはこの辺で勘弁してやるか、って感じかな。

本日の結果は押しなべて順当。ワールドチャンピオンのステファニー磐石、ディフェンディングチャンピオン、シルヴァナ爆発。例の15歳のタイラー・ライトがまたここでもトライアルを勝ち上がって、ワイルドカードゲット。ラウンド1を勝ちあがって、ラウンド3でステファニーと当たることになった。

ココ・ホー、カリッサ、メラニーのハワイ女子チーム好調。レジェンド娘リーアン・カレンも快調。ヘタすると番狂わせか? みたいなコンディションではあったけど、それはまったくなく、いたって順当に物事は進んだ感じ。


つのだゆき