変わらずサーファーたちを見守っている。(12/21)
【現地12月20日】
結局時差ぼけなんて直すまもなく強制的に直り、試合試合でバタバタしているうちにすべてが終わり、1週間の空きが出来たけど、その間あちこちにあいさつ回りだの、お食事だの、住んでる家の庭仕事だので、気がつけば明後日にはこの島を出発。寒い寒い日本に帰ることになりました。う~ん、なんだかホント今年はバタバタしたなぁ。
そういえばね、ジャック・ジョンソンのお父さん、ジェフ・ジョンソン。あのパイプの前のいつもロブやケリーが陣地にしてる家の持ち主だけど、亡くなっちゃって、その記念碑じゃないけど、プレートがエフカイビーチパークのパーキングに立っている。
ジャックはケガでサーフィンが出来ないときにギターに出会って、音楽家への道に進んだけど、他の兄弟はライフガードをしていたり、さすがにビーチフロントの家族らしく、みんな海に深くかかわっている。
毎年マスターズの時には家を友人たちのために開放し、気軽に使わせてくれていた。もちろんジェフ亡き後も同じように友人たちに開放してたけど。
ここ10年ぐらいでパイプ、バックドア、オフザウォール界隈のビーチフロントには、どこもかしこも各サーフブランドの持ち家が立ち並ぶようになり、それぞれのチームライダーたちはそこから試合に出て行ったりするのが普通になってきた。だから、パイプマスターズの選手の控えテントには選手がほとんど居ない。
パイプの真正面、車を停めて海に向かう小道の右側の家は元ジェリー・ロペスの持ち家として有名だったが、今はボルコム、その反対側、海に向かって左の家は昔ベンジー・ウェザリーの一家が住んでいて、若い頃のケリーたちのグループのパイプアタック前進基地になっていた。しかし今はそこもボルコムハウス。ボルコムはパイプ正面のベスト2のビーチフロントを押さえている。
その少しバックドア寄りがクイックシルバーハウス、そしてジェイミー・オブライエンの家があり、オフザウォールの正面には何軒かのビラボンハウスがある。どの家も億単位。家からヒートに行くって、なかなかそういうロケーションも少ないと思う。
ま、こういうビーチフロントというのは実際に住んでみるとあまりいいことばかりでなく、波情報を求めて家の電話は早朝から鳴りっぱなしだったり、ひっきりなしに人が来てシーズン中はプライベートライフもヘッタクレもないみたいなことになる。しかも、家の前がポイントなのに、一般人のあなたは危険すぎて家の前ではサーフできず、車でどこかに行かなければならない、みたいな矛盾も生じる。
だから、ある意味各ブランドが家を持っている現在の状況というのは、なるべくしてなったのだと思うが、サーファーの基地としてのビーチフロントの家ではジョンソン家がピカイチ歴史が長い。あの家と、ご家族は、ずっと変わらずサーファーたちを見守っている。だから、あのビーチパークのパートナーとしてプレートがたつのだ。
つのだゆき