タイトル決まるし、ドラマ続出だし(12/13)
【現地12月12日】
もうね、なんかいろんなことがありすぎて、一日が長すぎて、なにから書いていいかわかんない。10点満点4本も出るし、タイトル決まるし、ドラマ続出だし、私の予想はことごとくはずれるし。
ま、その要因の最も大きなものはコンディション。クリーン、ピーカン、冗談なしに4~10フィートという、なんか幅の広い波の来かたながら、待ち時間のイライラを除けば、パーフェクトでエキサイティングなパイプ、バックドア。でかいほうの、各ヒートに1度か2度入るオバケセットの8~10フィートの波が今日のドラマの主役だった。この読めないセットのおかげで、とんでもないドラマが続出することになったわけ。
う~ん、はしょらないと終わらないので、細かいことは後回しにして、2009ワールドチャンピオンはミック・ファニング。パーコちゃんまさかのイチコケ。
なんかね、今日のパーコちゃんはパーコちゃんのいいところが全く感じられなかったし、らしくなかった。プレッシャーなのか、なんなのか……。とにかく、ローカルのゲビン・ジレット相手に負けていて、必要だったのは6点台。残り1分切ったところで、その問題のオバケセットがはるか沖にやってきたわけよ。当然ビーチ騒然。プライオリティはパーコちゃんで、残り10秒ぐらいでセットの最初の波にテイクオフ。メイクすればもちろん逆転だけど、テイクオフ、すぐワイプアウト。その時点でワールドタイトルもワイプアウト。ま、セット最初の波より何本か後のほうがよかったわけだけど、選んでる時間はなかったな。
しかもそのときにはラインナップに次のヒートのファニングとモリソンがいて、クーリーキッズ3人沖に勢ぞろい。感動のシーン。デュアルだから、パーコのヒート終了のホーンと同時にファニング、モリソンのヒートスタートだったわけ。ドラマじゃん、マジで。
沖でパーコちゃんはファニングにハグして祝福し、その後のファニングはフヌケで心ここにあらずでモリソンに負けたけど、タイトルはゲット。バンズからワールドタイトル獲得者に贈られた特別ボーナスの5万ドルも手にした。2度目のタイトル、記録まで後7回だけど、の質問に、間違いなくそれはないね、と会場を笑わせた。
時間切れといえばエイドリアーノ・デ・スーザ。ヒートに5分ぐらい遅刻したんだけど、その5分の時間が足りなくて、フリン・ノバックに負けた。5分あれば必要だった7点は出せたと思う。
アンディ、ブルース、両者ラウンド3で敗退。アンディは波に乗れず、ブルースはあと7点台1本で勝ちだったけど、チャンスにやってきたバックドアがメイクできず。なんか、ちょっとコンテスト勘のようなものがふたりとも欠けてたように思う。
ジョンジョン、大会初の10点満点、ケリーと戦ったハンク・ガスケルも10点満点。しかし相手のケリーはラウンド3で最初プライオリティのない15分の間に9.90、9.43を揃え、磐石。でもなんか今日のケリーのテーマはパイプのノーグラブチューブ、みたいな感じで、やけにパイプにこだわってたな。いつもならバックドアの人だから、あのガスケルのバックドアはケリーが行ったんじゃないだろうか。
その後キーラン・ピロウもバックドアで10点満点。シェーン・ドリアンはいきなりバックドアのとんでもないドロップからそのままチューブインして9.87スタート。さすが、シェーン・バックドリアンって感じだったんだけど、バックアップライドがなく、その間にCJが巨大なパイプをメイクして10点満点。必要だったのは6点台だったけど、そのまま波が来ず。シェーンはこの9点台と2点台の2本しかテイクオフできなかった。う~ん、波さえ来ればなぁ。
でも終わってみれば印象に残っちゃうのはケリーのスピード。実際に見るとね、ほかと全然違うよ。コンディションがよければいいほど、その差が明らかになる感じ。
しっかし、連日続くなぁ……。
つのだゆき