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yuki's wagamama online フリーペーパー「フロー」編集長つのだゆきのオフィシャルページ。

更新日 2010-02-27 | 作成日 2009-01-26  

オージーがすべてかっさらってたって感じ(12/16)

【現地12月15日】

波は思ったより上がらず、でもまぁ、朝のうちは十分にコンテスタブル。午後に向けてオンショアになっていく予報だった。次のスウェルは今のところ金曜日あたりで、風もよさそうだが、もしかしたらストームっぽい感じになるかもしれないし、先のことはわからないので、今日できるからやっちゃおう、ってことなんだろうと思うけど、とにかくゴーで9時スタート。でも後半きつかったなぁ、マジで。もうパイプ特有の、チューブがすべてのクライテリアから普通のマニューバーのクライテリアに変更しなくちゃならないぐらいだったから。パイプ、バックドアでマニューバー勝負。

タジ優勝、ケリー2位、モリソン、レイノルズ3位。ホブグッド兄弟も良かったんだけど、このコンディションになるとね、なかなか彼らには難しいものがあったと思う。

QFはデュアルだったけど、セミファイナルは普通のフォーマット。でもそのセミに残った選手以外に、かつてのパイプマスターもサーフ。なんだかどういうルールになってるのかわからなかったけど、モリソンとケリーのヒートにはローリー・ラッセルとジェリー・ロペスが入ってたし、タジとデーン・レイノルズのヒートにはマイケル・ホーとデレク・ホーが入ってた。ま、その頃にはオンショアも入り始めて、ほとんどチューブのないコンディションだったから、半ばどうでもいいかな、って感じではあったけど。

クオーターの4ヒートまでは、数少ない中にもチューブになる波があって、それをうまく見つければ9点台。本日もっともきわどかったのはケリーのバックドア。あまりにもディープに長く入ってるもんだから、慎重なDJですら、もうつぶれたね、と言った直後にスポ~ンと出てきちゃう、例のケリー節うなりまくり。しかしこれがセミ近くになるとオンショアでリップラインは荒れ、チューブなどほぼなくなり、パイプ、バックドアのリップ合戦。

セミとクオーターの間にアンディ、ブルース、ロブ、ジェイミー・オブライエンでエクスプレッションセッションがあったけど、もっといい波で見たかったな。あ、ジェイミーがロデオフリップメイクしてたっけ。

ケリーは14度目のファイナル。タジは初かな、もしかして?? 
この35分ヒートで唯一のチューブはケリー。でもバックドアのそれはチューブというよりちょこっと無理やり被った感じで、3.93。しょうがないかな、すでにクライテリアはいつものになってたわけだから。

とにかくこのヒートは最初にタジがリップ攻めまくりで出した7点が最後まで効いて、後半のハイアーリーウープフィニッシュのバックアップライドで5.83の駄目押し。ケリーは3点台2本という、まったくケリーらしくない結果だった。

しっかしタジ、嬉しそうだったな。あれだけ喜んでくれるとね、表彰式もいいムードだよね。ま、パイプマスターの称号というのは、トップサーファーたちにとってそれだけ名誉なものなんだな。それとともに今年は賞金もたくさん出てて、優勝の4万ドルにプラスしてバンズから5万ドル、カスタムとニクソンから1万ドルで計10万ドル。この不景気の中、そりゃタジじゃなくても喜ぶか。

CJがQFで負けたことでトリプルクラウンはパーコちゃん。女子のトリプルクラウンは先に3年連続ワールドタイトルを決めているステファニー・ギルモア。ふたりとも2年連続のトリプルクラウンだ。

う~ん、終わってみると、ハワイは何だかんだいってオージーがすべてかっさらってたって感じ? あ、そんでもってパイプマスターも、トリプルクラウンもビラボンライダーじゃん。今夜のオフザウォールのビラボンハウスは、当然盛り上がるわけよね、きっと。


つのだゆき