う~ん、女子は今年もステかなぁ。(3/6)
【現地3月6日】
ステファニー。いいな、サーフィンうまくて、スタイル良くて、可愛くて、性格もいいし。
ま、今のところ普通にサーフィン出来てるならステファニーにスキはないわけで、女子のステファニー時代はまだ続きそうだな。
今日は朝8時半スタートで女子のセミから先。波は昨日よりちょっとサイズダウン、というか、セットの間隔がもっともっと長くて、我慢大会みたいな。
男子もそうだったけど、そういう時に勝つのはやっぱりミスの少ない選手であり、精神的に壊れない選手。イライラする気持ちを抑えてじっとセットを待って、入って来たセットで気負わずに、ちゃんとミスなく自分の仕事がこなせる選手。
これで決めなくちゃ、って気になって無理してワイプアウトしてたら絶対勝てない。どんなにすごい技を狙っても、ワイプアウトしちゃ何も始まらないから。少なくとも2本はまとめておかないと。
その辺できちんとやれたのがクイックシルバープロ優勝者のタジ、そして今日のロキシープロウイナーのステファニー・ギルモア。
セミの第一ヒートのステファニー・ギルモア対ココ・ホー。意外性のある新しい女子のサーフィンスタイルのココに対し、完成された美しいスタイルのステファニー。ひとつひとつのマニューバーは時としてココのほうがラジカルだったりするんだけど、全体の流れとかスタイルとかはどうしてもステファニーのほうが美しく見える。マニューバーの完成度も高く、その分ポイントが高かった感じだ。ココがステファニーに勝とうとするなら、かなりのリスクを負ってハードなチャージを成功させなければならず、今日のコンディションでは実質的には無理だったかな。波厚すぎたし。
次はチェルシー・ヘッジス対メラニー・バーテルス。これはメラニーが精神的に壊れさえしなければ、サーフィンは間違いなくメラニー。彼女はもうずいぶん前にツアーデビューを果たしているのだが、最近ようやくバラバラになりにくくなってきた感じがする。このヒートもよく我慢して、最終的に2本そろえた。
ファイナルはステファニー対メラニー。序盤からきちんきちんと自分の仕事をし、ない中にも何とかカーヴィングできる波を見つけてアベレージのポイントを稼いでいくステファニーに対して、前半まったくといっていいほどいいライディングがなかったメラニー、後半になってようやく6点台を出し戦線復帰。しかし時すでに遅し、みたいな。
それでも逆転のチャンスは一度あったけど、ハードに行き過ぎてワイプアウト。その辺の力加減を覚えるか、どんなときでもそのマニューバーでワイプアウトしないよう、100%自分のものになるまで練習するか、とにかくいかにドリームツアーといえども、こういうコンディションのことがあるわけだから、ヒートでフリーサーフィンをするのはやっぱり不利だと思う。
表彰式でもほとんど笑わず不機嫌だったメラニー。ま、気持ちはわかるけど、その辺がメラニーが勝てない大きな理由のひとつでもある。メンタル面での切り替え。
女王ステファニーの安定感というのはサーフィンもそうだけど、そのメンタル面にもある。う~ん、女子は今年もステかなぁ。
つのだゆき