deeep around the world.

【現地3月1日】

朝から雨だし、1日雨だし。スナッパーは今日も雨だった、って感じ。
波はちょっとサイズダウンしたので、女子のラウンドワン。まさかメンズまで続けてやるとは思わなかったけど、やられたね。マジで。

普通なら絶対にコンテスト会場には近づかないようなマジ雨の1日だったんだけど、折悪しく（！）今年はビーチに、ここに入ってください、といわんばかりのテントがズラリと並んで設営してあって、ま、とりあえずカリッサ・ムーア1ヒート目だし、ちょろっとあのテントから女子とっとくかぁ、って感じで出かけたわけ。もうね、しつこいけど、このブログがなかったら絶対行ってないから。だって写真に雨写っちゃってるぐらいのマジな雨なのだもの。

で、女子のラウンドワン6ヒートに続き男子のラウンド2の上半分、8ヒートまで消化。

まずは女子。カリッサ・ムーア。360ガンギメですわ。ヒートはサリー・フィッツギボンスにトップ取られたけど、ちょっとデッチリスタイルのサリーより全然いいよね、サーフィン。続いてココ・ホー。パパはパイプマスター、おじさんワールドチャンピオンのサラブレッド。なんか昨年初優勝を上げたことでだいぶ自信がついてきているように見えた。すごく安定してるし、落ち着いてる。

う～ん、いよいよこの人たちの時代になるのかなぁ、なんてぼんやり考えていたら、次のステファニー・ギルモア。もう全然違っちゃったね。目覚ましサーフィン。あの、「全然違うんじゃん、やっぱ」な感じは、男子のケリーが出ちゃったときの感じ。ラインの太さと上がってるスプレーの形、厚さ、量が全然違う。なんか、大きなミスでもしない限り、今年もステだな。

う～ん、ステがジュニアの頃は日本人女子もけっこう対等に戦ってたんだけどなぁ……どこでこんなに違っちゃったんだろう。もう大人と子供ぐらい差があるからね、なにしたって勝てない。

もうひとりのサラブレッド、パパワールドチャンピオンでスタイルマスター、トム・カレンの娘のリー・アン・カレンがクオリファイを果たして、今シーズンのルーキーだ。いいね、リーアン。少なくともコンもスナッパーの波ではかなりいい感じ。スタイルってDNAに入ってるんだろうか?　すごくスタイルいいし。

ワイルドイカードのタイラー・ライトは男子のルーキー、オウエン・ライトの妹でまだ15歳になったばかり。兄弟でWCT出場ってのはあったけど、兄妹で出場ってのは史上初。しっかし15歳でWCTに出ちゃうって、しかもまともに渡り合うって、ど～ゆ～こと?　なんだけどね。ま、タイラーは2008年、14歳でワイルドカードからWCT優勝してるから……ってこれもヤバい話だし。

でも考えてみればステファニーがここでワイルドカードで優勝したのが17歳。う～ん、世界ってもう遠すぎるな。こうなったら鎖国で逃げおおせるしかないな、臭いモノにはふたシステムの日本としては。

男子は初日取りこぼしちゃった人々が全員順当勝ち。デーン・レイノルズがダブルチューブで9.33なら、次のジョーディはトリプルチューブで9.93。ラウンドワンではなんかパットしなかったタジもきっちりお仕事して、上位陣は万全だった。

そうねぇ、本日の総評としては、もう雨やめて、と、日本のサーフィンは、なにをどうひっくり返してもこの先10年、世界トップレベル到達は絶望。以上。

つのだゆき