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yuki's wagamama online フリーペーパー「フロー」編集長つのだゆきのオフィシャルページ。

更新日 2009-04-03 | 作成日 2009-01-26  

パーコちゃんで私ハッピー、2位でもスーザハッピー、ギャラリーとカメラマンずぶぬれ、みたいな。(3月11日水曜日)

 
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セミから先、3ヒートのファイナルデー。
9時コールの9時半スタート、キラ。12年ぶりのキラでのワールドツアーコンテスト。もちろん昔のようなクラシカルなキラじゃなかったけど、6-8フィートのバレルは十分にエキサイティング。

キラを復活させる会ハッピー、クイックシルバーハッピー、パーコちゃんハッピー、パーコちゃんで私ハッピー、2位でもスーザハッピー、ギャラリーとカメラマンずぶぬれ、みたいな。

私は本日は表彰式用の短いレンズだけ持って、観戦隊。あの土砂降りの中、テントも無いのに三脚たてて写真撮る根性は私にはありませんし、カメラ壊す気もありませんから。はい。

まずはもう事実上の決勝戦のパーコちゃん対ファニング。ローカル対決。ちょっとクーランガッタビーチ寄りにポジショニングしていたファニングと、はじめからキラ狙いのパーコちゃん。パーコちゃんが面白いようにチューブを見つけてハイポイントを出す中、今ひとついい波が乗れずに、板を折ってしまったファニング。バックアップボードを持って戻ったキラ側のピークから、とんでもないレイトテイクオフでスープの中に完全に姿を消し、どこからか出てきてバレルイン、アウト。で、9.51。

しかし今日のパーコちゃんはもうどうしようもなく波が見えていたし、バレルの中でのレールコントロール、スピードコントロールも完璧。まずは深くて長いテクニカルなチューブをまさかのメイクで9.93、その後の特大のスタンディングバレルは、入る前からギャラリー大絶叫、出てくるともっと絶叫、みたいな、久しぶりの大興奮。このギャラリーの声は、パーコちゃんにはっきり聞こえたということだ。で、もう堂々の10点満点。雰囲気は、私が駐禁切られた十数年前のベッシェンの30点満点ヒートさながらだったな。20点満点で19.93。ファニング19.94のコンビネーション。これはさすがのファニングもひっくり返せずだし、上がってきてもさわやかな笑顔だった。

セミの第2ヒートはタジとスーザ。ヒートに出て何もしなければ負けますわ、いくらタジでも。ってぐらい、本当にまったくいい波に乗れなかったタジ。どの波に乗っていいのかまるで見えていない感じのヒート運びだった。手も足も出ず。スーザは小ぶりな波で7点台2本揃えてファイナルへ。初ファイナル。迎えられたビーチでは応援のファンたちがまるで優勝したような騒ぎだった。

しかしファイナルは一方的な展開。
まずはパーコちゃんがキラのいいチューブを抜けて特大のフローターで8.83。しかしそのフローターで板を折ってしまう。バックアップボードを手にして沖へ向かうと、7.50、8.17とハイポイントを重ねる。そして終了直前に本日2本目の10点満点でスーザを18.84のコンビネーションに追い込み完勝。今シーズンをトップで走り始めた。

ワールドツアー初のファイナルをメイクしたスーザは2位でも大ハッピー。2位でほえた選手ってそういないと思うけど、ほえてたな、スーザ。でもそれは彼がここに来るまでに本当に大変な思いをしたからなんだと思う。彼のサーフィンはツアーに入った後に明らかに変わった。その進化の結果がこれだから、ほえてもいいと思う。2位でつまんなそうな顔してるより、あれだけ喜んでくれたら、こっちもハッピーな気分になれるし。

もちろんパーコちゃんも嬉しそうだった。表彰式司会ポッツ、プレゼンテイター、トム・キャロル。う~ん、これはこれですごい。

 
今日はスライドショーでね 
 
つのだゆき