deeep around the world.

 
 シルヴァナ・リマ photo:snowy 
 
 う～ん、世の中的には大変なことになってしまったな。もう日本って相当サーフィンじゃ無理かも。世界進みすぎ。
 
本日は一昨日の男子ラウンドワンと同じく、デュランバーで女子のラウンドワン。女子は開幕から2試合と、うまくすれば最終戦とかぐらいしか見られないから、けっこう今回久しぶりに見たし、新しい顔ぶれとかも見ちゃったけど、もう女の子のサーフィンっていうサーフィンのくくりは、世界のシーンには無いな。男女ボーダレス社会。
 
あの女の子っぽい、日本でよく見かける、うんこらしょ、やっとこせ、みたいなサーフィンはもう素人だな。毎年ここの女子を見ながら、日本人の男子プロサーファーよりうまいんじゃないかと書いたりしてるけど、事実、うまいです。申し訳ないけど、本当のことだからしょうがない。フォトギャラリー見てくれればわかるよ。
 
あ、言っておきますけど、このフォトギャラリーから写真無断転用したら、1億円だからね。殺すよ、ホント。使いたい人は言って頂戴。格安でお分けしますから。
 
しかしね、もう世界じゃ、女子もヒート中に飛びの時代ですわ。しかもインサイドの決めエアーじゃなくて、普通に着地してそのまま次のマニューバーにきっちりつなげる。参っちゃったな、ホント。
 
本日今大会初の10点満点をシルヴァナ・リマが出したんだけど、その内容がこのエアリアルがらみ。ま、あれが10点かといわれれば、その前のサリー・フィッツギボンスにオーバースコアで、しょうがなく10点ってことになっちゃったわけだけど、ま、女子でああいう風にライディングの中に無理なくエアーを入れてくるというのは、当然エクセレントライドだし、しかもエアーのスタイルも良かったし、その後の着地から次のマニューバーへもまったく止まることなくつながってたし、ああいうのさ、日本じゃ見ないもの。あの普通な感じってね、見ない。日本だとどうしても、飛ぶぞ飛ぶぞ、みたいなのが見えるし(って女子じゃないですよ、男子ですよ。女子は誰も試合じゃ飛べないから)、飛んだ後の処理がもうガタガタの無理くりだもんな。
 
ステファニー、シルヴァナのツートップを始め、ペイジ・ハーブ、カウアイのアラナ、ジュニアチャンプのサリー、ワールドカードのアシュレー、ハワイアンレジェンド、マイケル・ホーの娘のココ・ホーなどなどの新人チーム。彼女たちが今日見せたサーフィンは明らかに今までの女子のサーフィンとは違っていた。ココなんかケリーがツアーを回り始めた年にこの世に生まれてるからね。もう世代交代も何も、大ジェネレーションギャップで大変なんすからぁ～。
 
3～4年前にステファニーが出てきたとき、2年前にカリッサ・ムーアが出てきたときと、女子のシーンはここ何年かでどんどん変わっているけど、いよいよその新しい女子のサーフィンスタイルが主流になってきた。ソフィアやジャクリーン、チェルシー、メガンなんかのサーフィンはもう明らかに古く見えちゃうし、点も出ないもんな。
 
レイン・ビーチェリー引退正解。なんかね、ステファニーのサーフィンですら古く見えちゃう世界だから。
 
 
つのだゆき