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yuki's wagamama online フリーペーパー「フロー」編集長つのだゆきのオフィシャルページ。

更新日 2009-04-03 | 作成日 2009-01-26  

戦国時代、下克上バンバンの女子(09.03.06)

 
 stephanie-_F1V7249sn09.JPGステうまいな、やっぱり photo:snowy 
 
 デュランバーで、女子R2からQFまで一気飲み。
午後には風が入ってきてちょっとどうなの、みたいな予想だったので、早めに7時半、女子ラウンド2がスタート。とりあえずラウンド3までの予定だったんだけど、なかなか風が入らないのをいいことに、一気にクオーターまでやっちゃいましょう、みたいな。
 
2-3フィート、ま、コンテスタブル。
QFまで一気したおかげで、女子のロキシープロ・プレゼンティッドバイLGモバイルに残っているのはわずか4人。その4人のうちふたりがルーキーで、ジュニアのお年頃。残るふたりも20代で、もう女子のシーンはベテランの出る幕なし。で、もちろん勝ち組のサーフィンは、日本国内に来ていただけるなら、男子タイトルあげちゃいましょう、というレベル。
 
コンテスタブルだけど、なんか、波の選択も難しく、ハイポイントになる波が少なかった。ラウンド3の第5ヒートは、エアーで10点のシルヴァナ・リマ対このコンテストの台風の目、ココ・ホー。お父さんハワイレジェンド、おじさんワールドチャンピオン。超サラブレッド。血筋バッチリ。
 
で、このヒートで波の選択ミスでシルヴァナがまさかの敗退。対するココはいい波をすべてとり、やることなすことすべて成功、みたいないい出来だった。しかしな、何もこんなに早く当たらなくてもいいのに。
 
女王ステファニーは産休明け復帰のチェルシー・ヘッジスとのクオーター。ステうまいな、やっぱり。あのトラックの深さと、あのスタイルは、どうしたってひとつ上のサーフィンだ。点出ちゃうよ、あのラインは。やっぱり彼女と較べると、新人たちは軽い感じがするし、不安定な感じは否めない。
 
よって、優勝候補ナンバーワンは変わらずステ。ただ、昨年のようなぶっちぎりの独走って感じではないけど。
 
セミでの相手は新人、ニュージーランドのペイジ・ハーブだけど、これを負けるとしたら取りこぼしなので、波さえくればファイナルは固いんじゃないかなと思う。ペイジ・ハーブもなかなかやるけど、ラインがね、ステと較べればだいぶ細いから。
 
シルヴァナを破ったココはその勢いでレベッカ・ウッズも破りツアーデビュー戦でセミファイナルへ。相手は元祖飛び女のメラニー・バーテルス。同じハワイ。メラニーはすごく若いときにシーンに出てきたんだけど、出産、子育てのためにしばらくお休みの後の復活だ。なんか、個人的にはメラニーは今回けっこういいと思う。精神的に弱いところがあって、すぐバラバラになっちゃうんだけど、今回はけっこうちゃんとやれてるし、彼女の飛び、回りの今風のスタイルも進化してるし、勢いに乗るココと当たっても、今の調子でやれれば、よりドライブ感の強いメラニーに軍配が上がるんじゃないかな、と思う。ただ、先行されれば壊れる可能性は十分にあるけど。
 
よって、戦国時代、下克上バンバンだったこの大会の女子は、上がステ、下はメラニー。あるいは上がステ、下がココと、女王対ジュニア新人みたいなことになるんじゃないかと思う。ま、どの道中途半端な選手たちの出番はナシだったかな、みたいな。

ギャラリーも更新しました。
 
つのだゆき