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なぜか今回引退したはずのレイン・ビーチェリーが出てる 
 
サイズは昨日の半分になり、早朝の上げ一杯のときはもう分厚すぎて無理。潮を待って、ベルズの右端のリンコンリーフで女子のリップカールプロ、ラウンドワンの6ヒートが行われた。
 
ベルズの波よりはまだ癖のない波ではあるけれど、やはりリンコンリーフの波も合うタイプと合わないタイプがある。で、なぜか今回引退したはずのレイン・ビーチェリーが出てる。もう1勝して華々しく引退の花道って目論見なのか、なんなのか、37歳、7タイムワールドチャンピオン登場。別にいつでも好きに登場していいんだけどね、クオリファイしてるんだから。
 
う～ん、まぁ、スナッパーとかそういう早いブレイクで見るよりは、こういう引きずりが似合う感じの波で見たほうがまだいいだろうな、とは思う。ま、本人もそれがわかってて、あえてベルズに出場なんだろうけど。ということは、初戦で大活躍した女子の新しいムーブメントのスナップ系というか、早い系というか、今系のサーフィンが合わないってこと?　そうです。合いません。ま、でもそれは想定内。
 
初戦、新人で大活躍したココ・ホーもペイジ・ハーブも3位敗退でラウンド2へ。初戦2位だったメラニー・バーテルズも合わずに3位でラウンド2へ。初戦上位陣、みんなイチコケの可能性ありになっちゃった。ま、ああいう軽い系のビーチブレイクに合うテンポの速いサーフィンは、ここではだめなわけよ。妙に合わない。リズムはハワイのサンセットに似てるかな、なんとなく。サンセットがうまいヤツ、ここうまいし、サンセットダメなヤツ、ここダメだし。
 
で、こういうテンポの遅いというか、引っ張り系の波になると、レインとかソフィアとか急にいい感じに見えるんだな。あの、ドッコラショ、みたいなアクションの間が波のテンポと合ってる感じ。あと、ここの波のアウトからインへのつなぎができる人と、どうしても先がクローズしちゃう波ばかり選んじゃう人も別れる。で、ドッコラショチームはつなぎもうまかったりするし。
 
シルヴァナ・リマも今ひとつ合わず。でもいい波さえつかめばハイポイントが出てくるサーフィンだから、なんとか2位でラウンド3に行ったけど、波とのリズムはまったく合わず、イライラした感じでとてもやりにくそうだった。
 
ステファニー。今回で3連覇を狙うわけだけど、今日見た限りでは3連覇固い。なんだろね、唯一あのスナッパーやＤバーの波にも合ってるし、ここにも合ってるサーファー。カーヴィング主体のスタイルは、飛ばなくてもターンに伸びがあって、ニュルニュル前に出て行く。伸びやかなサーフィン。そういうサーフィンはベルズによく似合う。フェイスの長いここの波に、スナップ系の動きは映えないように思う。板の動きの激しさより、フェイスのえぐり合戦のほうがここでは見ごたえがある。
 
Yuki’s WCT Outlooもよろしく。
 
 
 
今日はギャラリーでね 
 
つのだゆき