deeep around the world.

【9月27日】ビラボン釣が崎プロサポーテッドｂｙJPSA（あ～んどローカルズ）、ファイナルデー。波は昨日よりサイズダウンで、風も強め。ちょっとスウェルにまとまりがなくて、グシャグシャの中からいい波を見つけるのに選手たちは手を焼いた。

ま、その辺はローカル中のローカル、田嶋鉄兵と田中樹には有利に働いたと思う。樹3位、鉄兵2位。だけど、私の頭の周りにはハテナマークグルグル。

ホント、わかんなくて今日は1日頭グリグリになっちゃったな。もし今日私がジャッジパネルに入っていたら、ぶっちぎりのワーストジャッジ。今日のジャッジと私のジャッジはまったく合わなかった。みんな鉄兵好きだな、なんか。

私は鉄兵に何の恨みもないし、どちらかといえば、子供の頃から知ってるし、ごひいき筋で頑張って欲しいと思っているほうだけど、それにしても8点出しすぎだろ、あれ。彼が今やっているサーフィンのクオリティであれだけ8点台が簡単に出て、ギャラリーもあれをすごいと思うなら、日本のサーフィンはここまで。この先の伸びしろはない。

たぶん鉄兵のことだから、今ごろは俺ってすごい、とか思ってるんだろうけど、すごくないよ、ぜんぜん。今回見た限りでは、サーフィン後退してるもの。止まってるのはいいとしても、後退しちゃダメだよ。

昨年見た頃は時折見せていたフロントのカーヴィングっつか、ドライブターン、あれはどこにいっちゃったの??　 今はね、あのターンしかポイントにならないんだよ、外では。今回は一度も見なかったな。全部ノーズ浮かしてテール支点で回る振り回しのごまかしターンだったもん。私はとてもガッカリしたし、それに対して8点がボンボン出てくるのにもがっかりした。だって、それなら鉄兵はそれやってればいいわけで、もうこの先伸びないもん、サーフィン。本人だけはそこに気がついてくれていることを願うのみだけど、サーフィンを見た限りでは気がついてないな。

あとね、表彰台の上で、2位になって嬉しい人はいないとか言うな、バカモノ。優勝以外は2位もビリも同じと思うならそれでいいけど、あなたはギャラリーの前で表彰台の上に上がって表彰されてるんだから、素直に喜び、そういうことは家に帰ってから言いなさい。3位よりいいでしょ、2位のほうが。あと戦った相手に対して一言もないっていうのはないよ、鉄兵。おめでとうぐらい言ってあげてくれ。それが礼儀っつ～もんだ。

ここの所国内ではだいぶ表彰台に上ることが多いようだから、もう少しちゃんとできるのかなと思ってたけど、これもガッカリ。

ちょうどこれを書いているときにWCTフランス、ファイナルデーライブなわけだけど、なんか、何もかもが違いすぎて、頭グルグル。

ターンをしているポジションの差、ま、クリティカルポジションですね。そしてターンのクオリティーの差、波をスライスするようなサーフィンとえぐるようなサーフィンの差、ピシパシ止まる流れと止まらない流れ、そのへんがね、今見るべきところで、ポイントの差が出るところなんだけど、なんか今日はそれがあんまり関係なかったかな、って感じ。

優勝したパーリッシュ・バーン。狙いはライトのみ、今日はバックハンド勝負にかけてまったくフロントに手を出さなかった。ファイナル終盤はマークもしっかりこなし、試合運び完璧。この優勝賞金で次の試合に向かうという貧乏ぶりとのことだけど、あのサーフィンが出来て、4スターで優勝するような若い選手がノースポンサー、ってのが世界の現実。日本のサーファーがいかに恵まれていて、甘やかされているかは、今に始まったことじゃないけど、なんかなぁ、いろいろ考えちゃったな、今回は。



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つのだゆき