deeep around the world.

yuki.png 

yuki's wagamama online フリーペーパー「フロー」編集長つのだゆきのオフィシャルページ。

更新日 2009-12-07 | 作成日 2009-01-26  

今すぐにでも忘れてしまいたいハーレープロ(9/19)

award081sn09.jpgパーコちゃん17位敗退です。

【現地時間9月19日】試合終了は予定より大幅に遅くなり、家に着いたのはすでに6時過ぎ。5時起きなのですでに眠いわけだけど、これ、やんなきゃしょうがないな。

7時スタート予定が実際に始まったのは8時、リスタートのヒートとかもあったのでファイナルが終わった時点で5時を過ぎていて、それから表彰式。悪いことはかさなるもので、もうハーレープロ、最悪。名指しで最悪と言ってしまおう。

何が最悪かって、私表彰式にステージの前で写真撮らせてもらえませんでした。20年ぐらいツアー回ってて、初めてのしうち。

もちろん、パスは持っていました。年間どの試合でも共通で使えるやつね。写真つきだからIDにもなるシロモノ。これがあるので、メディアとしてはチェックインしません。それはどのコンテストでも一緒。これで、いままでステージの前のカメラマン用のスペースに入れなかったことは一度もなかったのに、今回はダメといわれました。黄色いリストバンドがないと、ダメなんだって。その黄色が誰用なんだかわからないけど、そんなのないのに顔パスの人とかもいて、なんかまったく納得がいかなかった。しかも後数分で表彰式が始まるときに、黄色いリストバンド、なんていわれても、もらいに行ってたら間に合わないじゃん。表彰式。

しょうがないからジャッジスタンドに上がり(そこまで入れるパスなんですよ。私が持ってるのは。それでも表彰式は撮らせてもらえないわけ)、上から何とか撮影しました。よって、表彰式はろくな写真がありませんので、あしからず。もうね、ただでさえ長い一日なのに。グッタリよ、こういうことがあると。

そんな、私的には今すぐにでも忘れてしまいたいハーレープロ2009。
ファニングです。デーン・レイノルズ初のファイナル進出も、コンビネーション負けで2位。ファニングはこれでレーティング2位にジャンプアップ、ヨーロッパでパーコちゃんを脅かすのはファニングということになった。ファニングがあと2勝、パーコちゃんが5位2回でタイになる計算。
波は思ったようには上がらず、セットの間隔も長く、両者波に乗れずにリスタートになるヒートがふたつ出たほど、スローな一日だった。

考えてみれば、そんなコンディションでも朝からきちんと自分の仕事をし、7点、8点を各ヒートきちんと揃えていたのがファニングだった。ペースセット完璧。スタートしてすぐに7点台、その後8点、波が来れば最初の7点を8点にあげていく、そんな試合運びの繰り返し。大きなリップ、もうひとつリップ、カットバック、リップ、走ってエアー気味のスナップやテールスライド。もうきっちり同じ。

ラウンド4からファイナルまで、今日一日、リズムも試合運びも内容も、何一つ変わらなかった。こういう、淡々と2本揃えて勝ちあがるというのはファニングの勝ちパターン。彼が優勝するときはいつだってこうだ。ただ、爆発みたいなものがない。だから、相手に爆発されて9点10点勝負になるとやられる。でも今日のコンディションでは9点2本というのはほぼないスコアラインなので、このファニングのペースでは完勝だった。

対するデーンはかなり調子はよさそうだったし、セミでは9.67なんてハイスコアも出たけど、やっていることが本当にリスキーなことなので、うまくいくときと行かないときの差が激しかった。キレイに2本、コンスタントにまとめるファニングとは反対の方向。ファイナルはでまったく波が見つけられずに、コンビネーション負けになったが、そのサーフィンは光っていたし、ギャラリーを楽しませた。

このファイナルのデーンと同じように、波に手を焼いたのが今日のケリー。特にセミのファニング戦はファイナルのデーンとまったく同じような負け方。8点7点で先行されて、8点以上の波を狙うも、思うようにブレイクせずにプルアウト、故意にワイプアウトの繰り返し。ラウンド4はまだ良かったけど、クオーターのヘイター・アルヴスには何とか勝ったという感じで、恐ろしく出来が悪かった。何があったんだろう、と思うぐらい今日のケリーは別人。板は同じだったけど……。ま、3位なので、悪くはないが、タイトルは事実上遠のいた感じ。

同じく3位はビード・ダービッジ。ビードもファニング同様、コンスタントにエクセレント2本を出し続けていたけど、セミで爆発したデーンにやられた。

エアーとか、リバースとか、とにかく派手なマニューバーが続出するトラッスルズだけど、今回のジャッジはそれらの派手なマニューバーのスピードの差とかをすごく見てたと思う。デーンのように、それらをまったく止めないで成功させて次のマニューバーに行けば、えっ、と思うほどのハイポイントを出し、少しでも止まる瞬間があったり、スピードがなかったりすると、ちょっとかわいそう、と思うぐらいポイントが低かった。
ツアーはこの先長いヨーロッパの3試合。それが終われば残るはパイプの最終戦だけだ。タイトル争いはこの先1ヵ月半が勝負。さてさて、どうなることやら。


LinkIconフォトギャラリーで写真見てね。
LinkIconaspジャパンのブログもよろしく

つのだゆき